LunaPharmacist

月の裏で会いましょう

2016年05月

job_preast
ソース:「中絶薬を「信仰上の理由」で投薬拒否」

日本は無宗教、正確には無興味なのでとくに宗教と医療にまつわるこういった出来事はなかなか起きません。
……と、はっきり断言はできず( ´ω`)/
輸血において、瀕死の息子への輸血を両親が信仰の事情により拒否したってケースを聞いたことがあります。
(ソース:輸血拒否 – 1985年大ちゃん事件)

その事例とは違って、今回は医療従事者側が自らの信仰を掲げて拒否したケース。
さらに、ここで薬剤師が何らかの法律に問われるわけではなかった。その理由が
「カナダでも、宗教上の理由による投薬の拒否は許されています。」
こういった事情があるのは初耳でした(´▽`)
中絶の是非についてはなかなか簡単に取り扱える問題ではなく、単純にOK / ダメとは言いづらい内容。

ただし、今回の例に関してひとつ言えることがあります(๑'ᴗ'๑)
患者さんは「体に負担の掛かる胎児を取り出す手術をする」ために中絶薬が処方されていました。
それでも、自らの信仰を理由に調剤を拒否した。
このことについて筆者はこの患者が嘘をついていると判断したからではと推測しております。

しかし、そう判断する根拠はあったのでしょうか|ω・)
対面で処方するとき、嘘をついているようにおどおどと怪しく振舞っていたのか。
言葉尻が震えていたのか、あまり目を合わせようとしなかったのか。


もしかしたら、自らの価値観から「どうせ中絶だろう」と色眼鏡で見てしまったのかもしれません。
恋する乙女が相手のどんな行動も好意的に捉えるように。
人は一度疑った視点で見てしまうと、どのような行動をとっても怪しく見えてしまいます。

これからの時代、多国籍化は比較的縁のない日本においても確実に加速していきます。
出生率は徐々に下がり、止まらない高齢化によって国が国として成り立たなくなっていくためです。
そんな世相から、自らの価値観をしっかり形成したうえでそれを強要せずに理解しあう土壌。
価値観に振り回されず客観的に患者と接していく必要性、あると思います( ∩ˇωˇ∩)

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seidouitsusei_syougai_woman
ソース:「先月まで私は女だったのです。何か問題でも?

性同一性障害の患者が戸籍を男性に変えた場合のケース。

男性と女性では検査値の評価が変わるというもの。特に違和感なくすんなり理解できることかと。
例えば体重。
男性は重く、女性は軽いのが標準。 体脂肪率では女性の方が高いです。
ここで取り扱われていたのは肺活量、こちらは患者の努力次第で値が変わってしまうってやつなのでちょっとややこしいかも?
重要なのは「比較的最近、他の医療機関で同様の検査を行ったときは問題なし」
このときは"女性"のままで、今回は"男性"として評価されたからこのようになったんでしょうな( ´ω`)/
これ、女性→男性だから違和感に気づけたから臨床検査技師の方の目に引っかかったのでしょうが、逆だったら多少悪化しててもそのままスルー(女性の基準は緩いから)されてたと思うと恐ろしい話。
最後に述べているように、検査値で見るのは生物学的な性差であるセックス(sex)で、社会学的な性差のジェンダー(gender)ではありません。

そういった評価だけでなく、検査値自体が変わることもあります(・ε・`)
この値の変化で分かりやすく有名なものだと、腎機能を評価するときに用いられるeGFRという値。
詳しくはこちらのページに分かりやすくまとめられています→「腎機能を計算する方法は?

性別の取り違いのせいで、薬物の副作用(腎障害)を間違えて評価しちゃうこともあるかもしれません。
このミスを防ぐ手段を、やんわりと患者と親しくなって打ち明けてもらうくらいしか思いつきませんでした。
デリケートな内容ゆえに綺麗な解決策はなし(´-ω-`)
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iryou_taionkei
ソース:水銀血圧計・水銀体温計が使えなくなる日

もしかしたら水銀体温計は見たことないかも、よくある赤い液体のやつが水銀だと勘違いしてました。
調べると、あれは着色したアルコール、正確には灯油?だとか。
とすると、家庭用にはもうないのかな?
水銀血圧計の方は全学でなく学部Onlyの健康診断で血圧測ったときに見たような~勘違いなような~? (乂'ω')

そして、恐ろしい事実が記事に。
『水銀血圧計は1台当たり数万円のコストが掛かるという』
とはいえ、使用自体を禁止したものではなく、後で処理すると費用が馬鹿にかかっちゃうよ?って勧告。最終的には使用も縛るのでしょうが、そうなったらゴネトクで無償回収しそう。
クリニックなら問題なくこれまでどおり使用していくかもしれないですね。
でも少量なら壊れたときにそのまま黙って処分しちゃうよね、それこそ違法投棄のように法が厳しいから逃げ道に走っちゃう
性善説ではうまく回らない気もしますが、どうなんでしょう?医療従事者の倫理が問われる( ′~‵)

水銀と言えば挙げられる公害:水俣病は今もまだその余波を残しているってことに驚きました⊂(´ω`⊂ )

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roujinsya_couple
ソース:サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサス―高齢者のサルコペニアに関する欧州ワーキンググループの報告―の監訳

町中で見かけるおじい様やおばあ様がよぼよぼと腰を丸めてのろのろと歩いている。
それは好きでそのようにゆっくり歩いているからではなく、早く歩くことができないから。
筋肉が衰えてキビキビ動くことも、姿勢を維持することも辛いため。
そんな「年齢と関連して筋肉量が低下した状態」「サルコペニア(sarcopenia)」といいます。
ギリシャ語においてsarxは筋肉、peniaは喪失を意味します。

サルコペニアは1989年に提唱された概念で、まだ日も浅く定義すらも浮ついたものでした。
そんなサルコペニアに対し、欧州のグループ(EWGSOP)から臨床定義と診断基準の統一見解が出され、のちに日本語訳も提出されました。
冒頭に挙げた「歩行速度の低下」なんと診断基準に含まれているんですよ。
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これに関してソースのQ&Aに乗っている、面白い質疑応答があります。皆さんもできる診断基準です。
診断にある歩行速度0.8m/s以下を見分けるために、横断歩道の青信号は1.0m/sで渡りきれるように設計されているそうなのです。
なので、横断歩道を青信号の間に渡りきれていないとこの疑いが。
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また、若者の横断歩道における平均歩行速度が1.5-1.6m/sとのことだそうですから。
長い横断歩道で一斉に歩き出したとき、若者が渡りきったあとにまだ半分も進めていないとサルコペニアではなかとちょっと疑いがかかります。

サルコペニアは高齢者によく見られ、複数の要因から発症するうえに身体的・健康的障害に繋がることから老年症候群として数えられます。
運動障害、転倒骨折の危険増大、ADL低下、自立性喪失、死亡率上昇などなどに繋がってしまいます。
そして、認知症や骨粗しょう症と同様に若年成人でも発症してしまうことがあるそうです。
筋肉量の低下」を前提とし、「筋力の低下」または身体能力の低下」と複合して診断され、後ろ2つがないとプレ、すべて合致していると重症と診断されます。


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michi_mayou
ソース:http://www.carenet.com/news/general/hdn/41908

まことに不本意ながらも、自他ともに認められてしまっているほどのThe方向音痴な私にとって、かなり衝撃的なニュース(°ω°)
おおよそ人通りが少なく、どこに繋がってるのかも分からないような道にふらふらーっと入っていくのが好きなわりに、方向音痴なせいで目的地の場所を見失いオロオロ徘徊してしまうことも多々……
そんなわたしも最近は文明の利器のおかげ、iPhone様がすべてを指示してくれるので迷うことも少なくなりました!(ง `ω´)ง
遊びや講習会で見知らぬ土地へ行ったとき、iPhone片手に現在地を見つつ「どこだろ……どこだろ……」とキョロキョロしてしまうことに変わりはありませんが、それでも結果として迷わないからモーマンタイ!(✿´ ꒳ ` )

さて、そんなわけで。
若いみそらに評価項目の「脳内地図を作成し、利用する」はおろか、「あらかじめ設定されたルートを学習する」ことすらもおぼつかないような場合はどうしたら良いのと( ‘д‘⊂彡☆))Д´)

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kenkoushindan_saiketsu
ソース:http://www.asahi.com/articles/DA3S12349868.html

薬剤師によるセルフメディケーション参画はこれからのホットワード٩(๑´3`๑)۶
今回のソース記事のなかでは、主婦の方が取り上げられていました。
普段から定期健康診断をちゃんと受けていたことから、自分の身体に対しての関心は高かった様子。
それらの健康診断の内容をきちんと把握しており、血糖値については調べていなかったとのことから薬局での簡易検査を実施。
結果、血糖値が高値であることが判明!
そののちに医療機関へと受診したことで、自身が抱えていた糖尿病に発症していることを知り、早期予防に繋がりました( ∩ˇωˇ∩)

どの疾病を対象にしても一般的に言えることではありますが、糖尿病治療においてとりわけ大事なのは早期発見(๑'ᴗ'๑)!
身体にガタが来る前に、もう取り返しのつかない状態へと至ってしまう前に自己の健康管理を見つめなおし、対話をすることはとても大事なことです。
患者さんが自己の体調を正確に把握し、快調な生活を送るための手助けに、薬局・薬剤師が関わっていく時代へと時々刻々変化してきています|ω・)


記事内のあるフレーズにお気づきでしょうか。
この簡易検査において、利用者はキットを用い"自ら"血液を採血しなければなりません
健康検査で採血といえばトップ画像のように腕をゴムで締め付けて採血するのに。 なんでこれは自己採血なのか? 必要量が少ないということも考えられますが、それについて。
(´-ω-`)残念なことに、薬剤師には医師・看護師のように「患者の身体に触れて治療する行為」を許可されておりません(正確には侵襲性のあるような医療行為を施せません)
それゆえ、採血や点滴などに携わることはできないのです。 許されているのは注射薬の調剤や、採血後のデータ解析。
けして薬剤師の技能不足ゆえではなく、これまでの薬剤師にはそういった職能が必要とされていなかったと考えられており、かつての法律に記載されていなかったのだと考えられます(・౩・)
(こちらのブログ(兵庫医療大学学長ブログ様)に似た内容を論じた記事がありましたのでリンクを貼らさせていただきます。「薬剤師と医療行為」)

ただし。これからは薬剤師も積極的に患者に関わっていく時代!
フィジカルアセスメントという単語があります。
在宅医療において他の職種に頼ることなく医療関係者各々が患者の状態を把握し、薬物治療が奏効しているかどうか、ちゃんと服薬しているか、病状の程度はどうなのかを確かめる。
とりわけ、在宅医療において薬剤師は服薬管理・指導ももちろんのことでありながら副作用発現を確かめるのが重要な役割であると私は考えております。
このように、段々と薬剤師の役割が拡大しつつありますので。
いつかは薬剤師にも医療行為介入が許されるように、かも? しれません(✿´ ꒳ ` )

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薬剤師のひみつ
URL:https://kids.gakken.co.jp/himitsu/w04/index.html
表紙が少し古めかしいですが今年刊行されたものです。3年以内ならネット上で全ページ読むことができます。
煩わしい会員登録など一切不要です。
本来は小学校などへ寄贈されるものなので、読む機会は少ないと思われますしこの機会に眺めてみるのはいかがでしょうか?

漢方のひみつ」や「ドラッグストアと調剤のひみつ」も同じく今なら全ページ読めます。
「子供向けの内容でしょう?」と侮ることなかれ。
わかりやすく噛み砕いているおかげで読みやすく、要所要所で重要な話題はしっかり細かく拾い上げられており、内容密度はギュギュッと濃いです。

読む前の素直な感想として「まだ出版されてなかったんだ」という驚き。こういった「○○のひみつシリーズ」は職業に限らず、私が小学生のときからいくつかあって図書館で読むのが好きでした。
そのなかで薬剤師はまだなかったようです。
そのことに関して読み進めていくと驚くべきことに、といったら失礼かもしれませんが……
なんと「チーム医療」「在宅医療」といったこれからの薬剤師(6年制)に求められる大切な役割が開幕の二章でしっかり流れに沿って述べられています。
これらにおける薬剤師の役割については、正直なところ現場でも知らない人が多い内容です。
退院カンファ・在宅チームにおける薬剤師の意義はその効果をまとめた論文が出るほどに、ほぼ知られておりません。
もし10年前(6年制導入前)に刊行していたらこの内容は含まれていなかったはず。この点において、今年刊行されたことに感謝した方が良いのかもしれません。
他にも旬な内容といえば「震災時における薬剤師の役割」「薬局での服薬指導」「スポーツファーマシスト」なども含まれています。

「薬学の歴史」では天然痘ワクチンを発明したジェンナー、日本でマオウからエフェドリン抽出を成功させた長井長義が中心に取り上げられています。
日本における薬学教育の礎を築き上げたのがこの長井長義さんだということを知らなかったのでとってもためになりました。
こういった歴史は知識として軽く知ってはいたものの興味はなかったのですが、作中の登場人物が熱狂的に語っているのを見ると興味が湧いてついつい気になって調べちゃいますね。


薬学生としてなら当たり前、でも他学部の人や世間の方々が知らない「創薬や製薬のこと」「薬学部のこと」についても取り上げられている立派で贅沢な本です。
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virus_mask_woman
ソース:薬剤師のマスク着用で相談意志低下の可能性

基本は保菌者からの感染予防のために着けるマスク。寒い季節に顔周りから暖を取るためや、喉を守るために着用したり。
他にも朝、化粧をする時間が取れなかったときやちょっと寝不足で口元を隠したいとき。ついついマスクをつけてしまうことはあるかと思われます。
こういった用途のためのかわいいマスクもいろいろ発売されてますしね( ∩ˇωˇ∩)

こと薬剤師において、半数以上の薬剤師の方が業務中にマスクを着用しているそうです(✿╹◡╹)ノ(引用元:投薬中のマスクってどうなの?)
意外なのは女性よりも男性の方の着用率が多いこと。
世間一般では主に女性の方(とりわけJK?)が着けている印象が多いマスク、薬剤師に関しては男性で着けている方が多いとは驚きです(°ω°)
感染予防・アレルギー対策・患者への予防教育・粉塵対策などなど、薬局全体で着用するように決められているところもありそうです。とりわけ妊娠中の薬剤師では着用が奨励されております。

前の記事で取り扱ったように、これからは薬剤師が積極的に患者のみならず地域住民からの相談を受けていく時代!
そんななか、マスクが実は悪影響をもたらすかも……?

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