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月の裏で会いましょう

カテゴリ:臨床 > 新薬

胆汁酸吸収抑制というと、コレスチラミン(陰イオン交換樹脂)が思いつくのですが、
今回は脂質異常症ではなく慢性便秘症での効能が見込まれて上梓された新薬

「グーフィス」(一般名:エロビキシバット)
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(グーフィーに名前似てるなあ〜とすこし)

をかるーく学んでいこうと思います。
便秘症領域は数十年ぶりの超新星として「ルビプロストン」が出たことで話題になり、ガイドラインが即対応したことで一気に敷衍された印象です

ルビプロストンは開発エピソードがとても面白く、1人の医師の方が尽力して創薬にこぎつけた新薬なんですよね

そこからさらに新しい薬が出るとは驚きですね
出先でスマホから書いてるので、とくにフォント色変更などありませんごめんなさい。


公式URL
http://www.eapharma.co.jp/medicalexpert/product/goofice/information01.html


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ソース:http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201803/555022.html

このまえ構造取り上げ記事で抗インフル薬を取り上げたなかでの流れ。

インフル治療薬は現存のものですら臨床での使い分けが怪しいのに、
(EBMとインフル薬物治療の乖離は割と話題ですね)
さらに1剤増えてしまったらもう混迷極まって国試受ける側として困り果てるしかないというね!!

そもそもこういうインフル治療薬って投与しても、プラセボと比較して半日くらいしか変わらないって見たことあるんじゃが!!

ギリこの期間だと来年度国家試験には影響与えないかもしれませんが、不安の種であることには変わりません。

mRNA合成の開始に関わるキャップ依存性エンドヌクレアーゼの活性を選択的に阻害し、
ウイルスのmRNA合成を阻害することで、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する

原理自体はかなりシンプル。
脱殻やら吸着よりも分子生物寄りな薬理機序ですね。

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